

ついにブルーボトルコーヒーが鎌倉に上陸! 実は2024年頃から、latte mapはブルーボトルコーヒーさんと水面下で出店交渉を進めていたんでし♪ 早くも鎌倉市民の皆さんから、たくさんの喜びの声が上がっているでし!
2026年5月29日(金)、ブルーボトルコーヒーが湘南・鎌倉エリアへ初出店となる「ブルーボトルコーヒー 鎌倉カフェ」をグランドオープンいたします。神奈川県内では、2020年開業の「NEWoMan YOKOHAMA カフェスタンド」「みなとみらいカフェ」に続く3店舗目であり、実に6年ぶりの県内新店舗となります。
グランドオープンに先立ち、5月27日(水)には報道・関係者向けの内覧会が開催されました。latte map編集部もご招待いただき、空間デザインを手がけたninkipen!の今津康夫氏とブルーボトルコーヒージャパン ビジネスアンドストアデベロップメント シニアマネージャー 長澤伸氏によるトークセッションを拝聴。その後、日本・韓国の代表を務めるジェネラルマネージャー エリック・ジェンキンス氏への単独インタビューの機会もいただきました。
内覧会について

グランドオープンに先立ち開催された内覧会では、季節限定ブレンド「ゴールデンアワーブレンド」をはじめとするフルメニューのドリンクに加え、鎌倉カフェ先行発売のフードを含む4種類のフードメニューをご体験いただけました。
また、おいしいアイスコーヒーをハンドドリップで淹れる「ホットオーバーアイス」を学ぶクラスも、全国のカフェに先駆けて実施。各回8名さま限定で、ブランドの日本上陸時から勤務する熟練トレーナーがガイドを務めました。さらに、今津康夫氏と長澤伸氏によるトークセッションが開催され、鎌倉エリア初出店の背景からデザインに込めたストーリーまでを深く語っていただきました。
鎌倉という場所への熱望

鎌倉・湘南エリアへの出店は、社内でも以前から根強い要望があったといいます。
「鎌倉・湘南エリアへの出店は、社内でも長年にわたって熱望する声が多くありました。今回、ようやく物件が出てきたことで実現することができました」と長澤氏は話します。
カフェが位置するのは、鎌倉駅と鶴岡八幡宮の中ほど、賑わう小町通りと段葛が続く若宮大路を結ぶ小径。「フィル・パーク鎌倉」の1階に入居しており、ローカリティを大切にする施設の姿勢とブルーボトルコーヒーのフィロソフィーが共鳴したことが、出店の決め手となりました。
ブルーボトルコーヒー自体がカリフォルニア州オークランド発のブランドであることから、海との親和性も後押しとなりました。設計を担当したninkipen!(ニンキペン)は大阪を拠点とし、インテリアデザインや住宅設計を主に手がけてきた事務所です。今津氏がブルーボトルコーヒーの設計に関わるきっかけは、別の先行プロジェクトへの参加でした。
「先行プロジェクトのコンペでは、残念ながら選ばれませんでした。しかし、私たちの自然素材を活かした設計スタイルを評価していただき、わざわざ大阪の事務所まで足を運んでいただいて。そこで鎌倉の案件を匿名で持ちかけていただいたのが始まりです」と今津氏は振り返ります。
コンセプトの起点——鎌倉文華館の光の揺らぎ

今回のデザインコンセプトを語るうえで欠かせないのが、鶴岡八幡宮のそばに建つ鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(旧神奈川県立美術館鎌倉館)です。坂倉準三氏が1951年に設計し、DOCOMOMOにも選出されたこの近代建築は、修復を経て近年再開しています。
「プロジェクトメンバーで鎌倉を散策していた際に、みんなで鎌倉文華館を訪れました。蓮池の水面に反射した光が、ピロティーの天井にゆらめきながら動き続ける。その光景を見て、いつまでも見ていられるねと話したことが、今回の空間づくりの原点になりました」と今津氏は語ります。

この「揺らぎと反射」のコンセプトは、店内天井のデザインへと昇華されました。使用したのは、ステンレスの400番仕上げ材。既存事例のない素材選択だったため、現場でのモックアップを重ね、代表のエリック・ジェンキンス氏をはじめとする関係者が現地に足を運んで確認するなど、入念なプロセスを経て採用が決まりました。
「誰も見たことがない仕上がりだったので、当初は不安の声もありました。実際に照明を点灯させてみると、あの揺らぐ光の反射が店内に広がって、これでよかったとみんなで確認できました」と今津氏は振り返ります。
天井のグリッド構成は、建長寺の法堂にも見られる日本建築の伝統的様式「格天井(ごうてんじょう)」に着想を得たものです。「整然と並んだシンプルなグリッドを目にして、これで十分だと感じました」と今津氏は話します。
鎌倉らしさをインテリアに宿す

空間のあちこちに、鎌倉の要素が静かに織り込まれています。
ベンチシートのファブリックには、鎌倉を代表する花である紫陽花のパープルが採用されています。グレーにもわずかにパープルがかった色調が選ばれており、海と山の両方を持つ鎌倉の風景が、インテリアの中に息づいています。

照明には、鎌倉の「ぼんぼり祭」から着想を得た和紙製のペンダントランプが使われています。製作を依頼したのは、京都・黒谷の和紙職人、ハタノワタル氏。ブルーボトルコーヒーのコーヒーグラウンズ(コーヒー抽出殻)を送り、実際に手漉きの和紙に漉き込んでもらいました。照明本体は、奈良のニューライトポタリー(NEW LIGHT POTTERY)社が特注で製作。鶴岡八幡宮の「八」をモチーフに、断面が「8」の字状になったシリンダー(円柱)を2本並べた、特別なデザインとなっています。

ベンチシート後方の壁にも、同じくハタノワタル氏による和紙が使われています。こちらはコーヒー抽出殻で染めたもので、ペーパードリップのフィルターを彷彿とさせる色調が、ブルーボトルコーヒーらしさと鎌倉らしさを静かに結びつけています。
「ここにしかない和紙です。それがとても大切なことだと思っています」と今津氏は話します。
また、お馴染みのブルーボトルコーヒーのロゴマークにも新たな試みが取り入れられました。デザイン自体はすべてのカフェで共通ですが、今回は初めて樹脂素材を採用。角が丸みを帯びたぷっくりとした質感に仕上がることで、鎌倉カフェならではのかわいらしい表情を引き出しています。
低い天井という制約を、設計の力で豊かさに変える

物件としての条件は決して恵まれたものではありませんでした。天井高はわずか約2メートル10センチ——和室ほどの天井高さのなかで、飲食店としての設備を収めることは、設計上の大きな課題となりました。
「天井が低いと悲観しても、天井は高くなりません。であれば、低さを落ち着きのある空間の個性として捉えようと考えました」と今津氏は語ります。

仕上げ材にはウォールナット(クルミ材)を採用。オークに比べてやや濃い色調が、空間に落ち着きをもたらしています。喫茶店文化にも通じるこの選択は、ブルーボトルコーヒーの原点であるハンドドリップ文化との精神的なつながりも意識したものだといいます。エアコンや配管の処理にいたるまで、天井の低さを感じさせない納まりを実現するため、施工チームとの緊密な連携が続きました。
「出来上がってみると、天井の低さをまったく感じさせない。それがデザインの力だと改めて実感しました」と長澤氏も語ります。
明るく開放的なブルーボトルコーヒーの店舗が多いなか、少し奥まった鎌倉カフェの店内は、落ち着いたウォールナットの素材感と程よい明暗のなかで、リラックスした特別な時間を過ごせる空間に仕上がっています。
鎌倉カフェのメニューとアイテム
ドリンク

鎌倉カフェでは、バリスタが注文を受けてから丁寧に淹れるスペシャルティコーヒーをはじめ、抹茶ラテなどのノンコーヒードリンクを含むフルメニューを用意しています。
中でも特筆すべきメニューは、ブルーボトルコーヒーとして新しい抽出方法を採用した、クリアな味わいの「コールドブリュー シングルオリジン」です。コールドブリューとは、熱を加えずに水で時間をかけて抽出する「水出しコーヒー」のこと。2026年3月にオープンした原宿カフェから導入されたこのメニューには、新たな抽出技術「コールドパーコレーション(冷透過抽出)」が採用されています。この技術によってカフェでの抽出が可能になり、よりフルーティでフレッシュな味わいを楽しめるようになりました。

今回は、シーズナルブレンドの「ゴールデンアワーブレンド」(750円〜)をいただきました。エチオピアとルワンダのナチュラルプロセスコーヒーをブレンドした、この時期限定の一杯です。 ホットではプラムやグリューワインを思わせる豊かな風味にメープルのような甘みが広がり、アイスではゴールデンレーズンやピーチ、トフィーを思わせる華やかな香りを楽しめます(※使用する豆は時期によってシングルオリジン等に変わるそうです)。

フード

鎌倉カフェ先行発売のフードとして「ワッフルパフェ マンゴー」(770円)が登場しています。注文を受けてから焼き上げるリエージュワッフルに、美瑛産牛乳のHiO ICE CREAMミルクアイスをトッピングし、濃厚なマンゴーソースをたっぷりと添えた一品です。

鎌倉カフェと原宿カフェのみで提供される「リエージュワッフル 抹茶」(660円)は、京都の老舗茶問屋「利招園茶舗」の抹茶を練り込んだ生地を使用しています。さらに、フードディレクター副島モウ氏が監修を手がけた「さばポテト サンドイッチ」(980円)のほか、「ピスタチオハム&チーズサンドイッチ」(920円)も限定メニューとして登場。ここでしか味わえない特別なフードが用意されています。
限定アイテム

鎌倉カフェ限定アイテムとして、「Ball&Chain(ボールアンドチェーン)」とコラボレーションした「エンブロイダリーエコバッグ — 鎌倉 —」(6,380円)が数量限定で発売されています。 鎌倉を象徴する紫陽花(あじさい)の刺繍を施したMサイズのエコバッグで、購入できるのは鎌倉カフェと公式オンラインストアのみです。
※2026年6月1日時点の情報では、近日中にも売り切れ・終売となる見込みですので、気になる方はお早めにチェックしてください。
日韓代表 エリック・ジェンキンス氏 インタビュー

内覧会の場にて、latte map編集部はブルーボトルコーヒー 日本・韓国代表を務めるジェネラルマネージャー、エリック・ジェンキンス氏に個別でお話を伺う機会をいただきました。

今後、鎌倉・湘南エリアへのさらなる出店はお考えでしょうか?

この段階での詳細についてはお答えが難しいですが、私たちが出店を考えるときにいつも問うのは、ブルーボトルらしさがそのコミュニティと本当に結びつけるかどうかということです。どれだけコーヒーカルチャーが根付いている場所か、地元の人々にとってコーヒーがどういう意味を持つか——そういったことを丁寧に見ています。人が多いからではなく、そのコミュニティとのつながりが生まれる場所に入りたいと思っています。
実は、鎌倉を初めて歩いたとき、カリフォルニア州のオークランドにとても似ていると感じました。賑やかな通りから少し入った裏道に、素敵なショップやブティックが並んでいます。少し奥に踏み込んで見つけたときの気持ちよさがある街です。日本全国でも、地域のコミュニティをしっかり見ながら、出店の可能性を日々考えています。

コラボレーション商品の展開については、今後どのようにお考えですか?

地域限定のコラボレーションは、これからも積極的に取り組んでいきたいと思っています。もちろん、すべてのカフェの周辺に良い機会があるわけではありませんが、鎌倉は条件が揃っていると感じています。コーヒーが主役であることは変わりませんが、フードも楽しい、物販も楽しいと感じていただけるお店にしていきたいと思っています。


鎌倉カフェでの独自イベントはお考えですか?

はい、ぜひ実施したいと思っています。出店時だけのイベントではなく、継続的に地域の方々と何かを一緒につくっていける機会にしていきたいです。鎌倉にはお寺やギャラリーなど、コーヒーとの組み合わせで面白いことができそうな場所がたくさんありますね。

最後の質問です。今後、鎌倉のコミュニティとどのように関わっていきたいですか?

1年後、鎌倉に住んでいる方々が『私たちの鎌倉のブルーボトルコーヒー』と言ってくれるようになったら、とても嬉しいです。ブルーボトルコーヒーが来た、ということではなく、ブルーボトルコーヒーが自分たちの一部になったと感じてもらえるような存在になりたいです。私自身、青山カフェの常連ゲストから代表になった今でも、ブルーボトルコーヒーの一部だという気持ちは変わっていません。みなさんにも、スタッフでなくても、ブルーボトルコーヒーの一部だと感じてもらえたら——それが一番嬉しいことです。鎌倉を訪れる方々だけでなく、地域に暮らすみなさまの日常にも自然に溶け込み、日々のリズムの一部となるようなカフェになれたら嬉しいです。

貴重な機会をいただき、ありがとうございました!
編集後記
小町通りと若宮大路を結ぶ小径の奥に静かに佇む鎌倉カフェは、観光客だけでなく、地元の人々が朝8時から日常的に訪れる場所として育っていくことを目指しています。
揺らぐ光を映すステンレスの天井、紫陽花のパープルのベンチ、コーヒーグラウンズを漉き込んだ和紙の照明——いずれも、この場所のためだけに生まれたものです。ブルーボトルコーヒー鎌倉カフェは、コーヒーを通じて鎌倉のコミュニティと長く深く関わっていこうとする、静かな意志に満ちた空間です。
日常の喧騒から少し離れ、ここでしか味わえない「鎌倉らしさ」を体感しに、ぜひ足を運んでみてください。

ブルーボトルコーヒー 鎌倉カフェ
住所
神奈川県鎌倉市小町2-8-34 フィル・パーク鎌倉1階
営業時間
8:00 – 19:00
Wifi:あり
席数:38席(店内22席、テラス16席) ※リードフック設置
アクセス:JR横須賀線・江ノ島電鉄「鎌倉駅」 徒歩3分
公式instagram
https://www.instagram.com/bluebottlejapan/

