

今最もコーヒー業界でアツいお店「サザコーヒー」のW優勝記念イベントに参加してきたでし!前編ではイベントのレポートを、後編ではチャンピオンお二人へのインタビューを記事にまとめたでしよー♪
2025年9月末に開催されたアジア最大級のスペシャルティコーヒーイベント「SCAJ 2025」で、サザコーヒーが日本コーヒー界の歴史を塗り替える日本初の「W優勝」という快挙を成し遂げました!これを記念し、サザコーヒーKITTE丸の内店では、2025年10月3日(金)から5日(日)までの3日間、「超おめでとう ゲイシャまつり」が盛大に開催されましたので、早速取材してまいりました!
イベント概要

「超おめでとう ゲイシャまつり」のイベント概要は以下の通りです。
| 詳細 | 内容 |
| イベント名称 | 超おめでとう ゲイシャまつり |
| 開催目的 | SCAJ 2025での「ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)」と「ジャパンブリューワーズカップ(JBrC)」における日本初のW優勝(本間啓介バリスタ、飯髙亘バリスタ)を記念するため |
| 開催期間 | 2025年10月3日(金)〜 5日(日)の3日間 |
| 会場 | サザコーヒー KITTE丸の内店 |
| 参加バリスタ | 本間啓介バリスタ(JBC優勝者)、飯髙亘バリスタ(JBrC優勝者)、サザコーヒー農園のアンジー・ガルシアさん |
| 主な内容 | 両バリスタが競技で使用したパナマゲイシャの提供 |
| W優勝を記念した特別な飲み比べメニューの提供 | |
| サザコーヒー農園のコロンビア・ニュークロップ(新豆)の先行販売やパナマ・コロンビアのコーヒーの数量限定販売など |
日本一のバリスタとブリュワーによる貴重なコーヒー体験

今回のW優勝は、本間啓介バリスタが「ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)」で、そして飯髙亘バリスタが「ジャパンブリューワーズカップ(JBrC)」で、それぞれ見事に日本一に輝いたことで達成されました。一つの企業から同年に両部門のチャンピオンが誕生するのは、日本のスペシャルティコーヒー界において前例のない偉業です。

イベント期間中、多くのコーヒーファンがKITTE丸の内店に詰めかけました。このお祭りは、単に優勝を祝うだけでなく、両バリスタが競技で使用した特別なコーヒーや、サザコーヒーがコロンビアで手掛けるサザ農園のゲイシャなど、最高品質のコーヒーを体験できるまたとない機会となりました。

イベントメニュー

イベントメニューは、「W優勝」という快挙を象徴する最高級のコーヒー体験に特化しているのが最大の特徴です。
パナマゲイシャジャンソン農園 エスプレッソ&カプチーノset ¥3,000

本間バリスタがJBCの競技にてエスプレッソに使用した豆は、パナマ・ジャンソン農園のゲイシャ(ウォッシュド)です。品種特性からくるフローラルノート、そしてテロワール由来の柑橘系の甘さには、生産者の「パナマゲイシャを文化に」という想いが込められています。本間バリスタは、そんな生産者の想いをエスプレッソで表現しています。
フレーバーは、ジャスミン、オレンジ、イエローピーチ。一口目の印象は、「わっ!すっごいオレンジ!」。そしてジャスミンの華やかさがエスプレッソの味を上品にまとめています。温度帯の変化で柑橘系の甘さをより感じることできました。
本間バリスタはエスプレッソの提供時に、アロマをより楽しめるように、スプーンで5回かき混ぜてから提供されていました。実はこの工程、JBCの競技中でも実施されていたんです。お客の見えないところでも一切手を抜かない真摯さ。さすがチャンピオンです。
続いてカプチーノのフレーバーは、金木犀、イエローピーチ。クリーミーなテクスチャーで、エスプレッソとミルクの一体感を感じることができます。カプチーノも同様に温度帯の変化を楽しむことができ、ピーチの甘さが次第に強調され、心地よいアフターに仕上がっています。時間をかけてゆっくり味わうのがポイントですよ。
パナマゲイシャ レリダ農園 パナマゲイシャ アルティエリ農園 各¥1,800 両方注文で¥3,300

飯髙バリスタがJBrCの競技にて使用した豆は、パナマ・レリダ農園とアルティエリ農園のゲイシャです。
レリダ農園の豆の精製方法はアナエロビックウォッシュド。フローラルでエレガントな香りが特徴。柑橘系の甘さがとても印象的です。
そしてアルティエリ農園の豆の精製方法はナチュラルです。グレープやストーンフルーツの味わいでとてもクリアな印象。
飯髙バリスタによる抽出は、一、二投目を高温で注ぎフルーツのような酸味と甘さを引き立て、三投目はやや温度を下げて抽出効率を落としテイストバランスを整える工夫がなされています。
インテンシティ(苦味やボディの強さ)はミディアム。アロマはフローラル、蜂蜜、ネクタリン。フレーバーはイエローピーチ、ホワイトグレープ、蜂蜜。温度帯の変化でアップルのような味わいがハイライトされます。アフターテイストはイエローピーチ、蜂蜜。こちらも温度が下がるとアップルの印象に変化。アシディティ(酸味)は、タータリック(ブドウやベリーなどの酸味)とマリック(リンゴ酸)をバランスよく感じることができます。スウィートネス(甘さの質)は、イエローピーチ、ホワイトグレープ、蜂蜜。マウスフィール(舌触り)はラウンドでスムース。
JBrCのプレゼンにて飯髙バリスタが話されていましたが、「より良いコーヒー」という未だ見ぬ目的地に辿り着くために、生産者・ロースター・コーヒーを愛する人の声に耳を傾ける。そんな形容に相応しい一杯でした。latte map編集部も「新たな発見」に思わず笑みがこぼれました。
コロンビア 新豆飲み比べset ¥1,000

サザコーヒーがコロンビアで手掛ける自社農園から、ニュークロップ(新豆)が先行販売。農園主のアンジー・ガルシアさんが来日され、直々にコーヒーを淹れてくださいました。なんて貴重な機会!それぞれ異なるフレーバーですが、いずれもクリアな味わいでフローラルな印象でした。
イベントの模様

イベント来店特典として、サザコーヒーのコインチョコレートが鈴木太郎社長よりプレゼントされました。またニュークロップの先行発売、パナマ・コロンビアのコーヒーの数量限定販売ということで、社長自ら積極的に接客されていました。コーヒーへの愛と情熱ゆえの自然な対応なのでしょう!来店されたコーヒーファンのお客様も、鈴木太郎社長や両バリスタと直接言葉を交わすなどして、終始和やかな雰囲気に包まれていました。

店内には、両バリスタの優勝トロフィーや表彰状の他に、本間バリスタがJBCのシグネチャービバレッジで使用したジャバナ(エチオピアの伝統的なコーヒーの淹れ方に欠かせない素焼きのコーヒーポット)が展示されていました。このシグネチャービバレッジ、飲んでみたかったです!!

サザコーヒーが示す卓越した技術と、コーヒーへの情熱が結実した今回のW優勝。この快挙は、日本のコーヒー文化をさらに牽引していくことでしょう。「超おめでとう ゲイシャまつり」は、その輝かしい未来を象徴する華やかな祝祭となりました。
続いて、本間バリスタ・飯髙バリスタへのインタビューは後編をご覧ください!
【後編はコチラ】


