

JBC決勝の舞台には多くのファンが詰めかけ、熱気に包まれたでし!伊藤 大貴選手、優勝おめでとうございますでし!!
2026年10月15日(木)に東京ビッグサイトで行われたJBC2026の決勝で、伊藤 大貴選手(猿田彦珈琲株式会社)が優勝しました。JBC2024に続く、2年ぶり2度目の優勝です。
伊藤選手は日本代表として、来年東京で開催されるWBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)に出場します。2位は石谷 貴之選手、3位は安部 潤選手で、猿田彦珈琲の3名が決勝に進み、優勝・3位・5位に入りました。
この記事では、決勝の結果と当日の流れ、優勝した伊藤選手、決勝に進んだ6名の振り返りをまとめます。latte mapは、SCAJ実行委員会の承諾を得て、特別にJBCステージ内での撮影許可をいただきました。
SCAJ2026 レポート①は以下よりご覧ください。





JBC2026 決勝の結果

優勝は伊藤 大貴選手、2位は石谷 貴之選手、3位は安部 潤選手でした。
| 順位 | 氏名 | 所属 |
|---|---|---|
| 優勝 | 伊藤 大貴(いとう ひろき) | 猿田彦珈琲株式会社 |
| 2位 | 石谷 貴之(いしたに たかゆき) | TAKA ISHITANI |
| 3位 | 安部 潤(あべ じゅん) | 猿田彦珈琲株式会社 |
| 4位 | 南條 裕乃(なんじょう ひろの) | Unir(ウニール)京都店 |
| 5位 | 野澤 隆成(のざわ りゅうせい) | 猿田彦珈琲株式会社 |
| 6位 | 衛藤 匠吾(えとう しょうご) | direct coffee kyoto |
決勝の流れ

決勝は会期2日目の10月15日(木)、東京ビッグサイト 南1・2ホールのイベントステージで開催されました。9:50の開会式のあと、6名が10:15から順に競技し、各選手の競技終了後には、阪本義治氏らによるステージトークが繰り広げられました。なお、決勝では審査が難航したため、結果発表と表彰式は当初の予定より1時間遅れての開始となりました。
なお、決勝における各競技者のプレゼンテーションの詳細につきましては、後日公開いたしますのでどうぞご期待ください。
| 競技順 | 競技開始(目安) | ステージトーク | 氏名 | 所属 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 10:15 | 10:30 | 伊藤 大貴 | 猿田彦珈琲株式会社 |
| 2 | 11:20 | 11:35 | 安部 潤 | 猿田彦珈琲株式会社 |
| 3 | 12:25 | 12:40 | 南條 裕乃 | Unir(ウニール)京都店 |
| 4 | 13:30 | 13:45 | 衛藤 匠吾 | direct coffee kyoto |
| 5 | 14:35 | 14:50 | 石谷 貴之 | TAKA ISHITANI |
| 6 | 15:40 | 15:55 | 野澤 隆成 | 猿田彦珈琲株式会社 |
SCAJの模様
SAMAAの藤岡氏によるミルクブリュー

続いて、SCAJの模様(4日目)をお届けします。お恥ずかしい話ですが、3日目は室井の体力の限界につき、取材をお休みさせていただきました…💦
SCAJのコーヒーヴィレッジで最初に訪れたのは、三軒茶屋のSAMAA。抽出家の藤岡 響氏に、超音波発生機「Sonic Reformer」を使ったミルクブリューを抽出していただきたました。
ミルクブリューは、水ではなくミルクでコーヒーを抽出する手法。Sonic Reformerは超音波の力で素材を乳化させる機材で、コーヒーとミルクが混ざり合うというより、ひとつに溶け合ったような仕上がりになるとのこと。雑味がなくシルキーな味わいに感動します!
WBC2025準優勝のサイモン氏(中国)によるミルクビバレッジ

SAMAAに続いて、One by One Coffeeブースにてお会いしたのが、中国のMARUS COFFEE創業者のサイモン・サンレイ氏です。WBC2025で準優勝、さらにCBC(チャイナバリスタチャンピオンシップ)2026で優勝された、いま世界から注目を集めるバリスタです。以前latte mapでも取材させていただいていますので、あわせてこちらの記事をご参照ください。余談ですが、SCAJ後の10/18に、鎌倉でサイモン氏に遭遇(うっかり室井は寝巻き姿で会ってしまったw)。VERVE COFFEE 鎌倉雪ノ下店でMARUS COFFEEの皆さんとコーヒーを飲んでいたようです。鎌倉の街と自然を気に入ってくれたみたいで嬉しいですね。

今回は、サイモン氏がCBC2026で提供したミルクビバレッジを抽出していただきました。
WBC2025では、ルーチンにWDTツール「ECOVAC(Eco-friendly Vacuum)」を採用し、そのイノベーティブな取り組みが世界の注目を集めました。一方、CBC2026で導入されたのが、ディストリビューションとタンピングを自動で一体化するEZ Flexです。SCAJのブースでは、このツールを使って抽出したミルクビバレッジをいただくことができました。

使用されたのは、WBCでも使用したコロンビア・ウィラ県のピンクブルボン(アナエロビック・モスト・ファーメンテーション)です。ミルクは、ラクトースフリーミルク、ピスタチオミルク、オーツミルクをブレンドしたもの。スチーミングしたミルクにエスプレッソを注いで仕上げます。
フレーバーは、まるでイタリアのチョコレート菓子「フェレロ ロシェ」!意図的にその味わいに近づけようと抽出レシピを設計されたそうです。ナッティで濃厚なチョコレートのような甘さがエスプレッソにシナジーし、新たなミルクビバレッジの可能性を感じさせてくれる美味しさでした。WBC2027ではどんなルーチンを見せてくれるのか今から楽しみですね!
長蛇の列をなすMMC

サイモン氏に続いて伺ったのが、中国・雲南省のスペシャルティコーヒーを展開するMMC。いやはやすごい行列です…!!その理由は中国、コロンビア、コスタリカのシグネチャーコーヒーが全て無料でご試飲できるからです!(太っ腹すぎます…!!)

・CHINA
雲南のコールドブリュー&ラズベリー、ジャスミン茶を重ね、仕上げにクリームチーズフォームを。
・COLOMBIA
コロンビアのナイトロコールドブリューに、黄桃、青梅とベルガモットシロップ。最後に自家製バジルスプレーで香りのアクセントを。
・COSTA RICA — SCAJ LIMITED
コスタリカのミルクブリューに、洋梨シロップと合わせ、上にクリームチーズフォームとオレンジのゼストを添えて。この4日間だけの限定ドリンクです。
HARIOブースのゲストバリスタ


MMCに続いて伺ったのが、HARIOです。ゲストバリスタとして、Single O 神田淡路店でお世話になった代表の山本氏と、WOODBERRY COFFEE 鎌倉店でお世話になった代表の木原氏がご登壇されました。
WBrc2026優勝のナス氏によるフィルター

HARIOに続いて伺ったのが、SCA Experience Loungeです。SCA Experience Loungeの公式パートナーであるEPEIOSは、Instagramで「緊急追加セッション」の決定を告知しました。最終日にあたる翌日は、サイモン・サンレイ氏や伊藤 大貴氏をはじめとする豪華なゲスト陣が登場する予定でしたが、そこにWBrc(ワールドブリューワーズカップ)2026で優勝したマレーシア代表のナス・ジャファール氏が加わることになりました。
開催直前までEPEIOSチームが関係者と調整を重ね、最終日に訪れる人へもう一つ特別なコーヒー体験を届けたいという思いで実現したそうです。セッションは10月17日(土)15:00〜16:00にSCA EXPERIENCE LOUNGEで行われ、世界の頂点に立ったブリューワーの考え方や技術、そして優勝した一杯の味わいに間近で触れられる機会として案内されていました。

実際のセッションでは、ナス氏自らハンドドリップを実演し、来場者にコーヒーを振る舞いました。同氏は2014年にコーヒー業界に入り、2019年にバリスタ競技へ初出場してマレーシア国内大会のファイナルに進みましたが、翌年は予選落ちしました。その後3年間は大会を離れ、現場で働きながら業界への理解を深めました。2024年にブルワーズカップのマレーシア国内大会で5位となり、2025年に国内優勝、2026年にマレーシア人として初めて世界一に輝いています。
提供されたのは2種類の豆です。1杯目はペルー・クスコ産のSL09で、ウォッシュド、標高約2500mで育ちました。上記でご紹介したTerraform Coffee(上海)で焙煎された豆を使用しています。オレンジやピーチのような明るい果実感と甘みのバランスが特徴で、少し冷めてからのほうが果実感を感じやすいとのことでした。2杯目はカリフォルニア産の希少品種ラウリーナ(ブルボンの突然変異種でカフェインが少ない)で、標高はわずか233mです。Archers Coffee(UAE)で焙煎された豆を使用しています。カリフォルニアのFRINJ Coffeeで、精製方法はイーストウォッシュド。完熟マンゴー、ブルーベリー、ベーキングスパイスのような風味が楽しめると紹介されました。

抽出レシピは粉30gに湯400gです。下にHARIOのスイッチ、上に自身が共同開発したUFOドリッパーを使い、スイッチを開けた状態で200gを注いで透過させ、1分で閉じて残り200gを注いで浸漬し、再び開けて落とします。通過型と浸漬型を組み合わせた手法です。粉の密度を均すための器具も使い、抽出の均一性を高めています。最後の一滴まで待つと苦味が出やすくなるため、家庭でも3分前後でドリッパーを外してみてほしいと助言していました。
質疑では、今後はバリスタ競技には当面出ず、3歳と10歳のお子さんとの時間を大切にしながら、これからの2〜3年は自身の経験を伝えて業界やコミュニティに恩返ししたいと語っています。日本は初来日で、ラーメンも楽しんだそうです。
他にも新たな発見がたくさん!



JBC決勝の詳細について
JBC決勝における各競技者のプレゼンテーションの詳細につきましては、後日公開いたしますのでどうぞご期待ください。


