【JBC2026】7/25東京予選3日目!池田選手(株式会社小川珈琲クリエイツ)が登場!注目競技者のプレゼンテーションを独自解説!

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らてみゅーちゃん

東京予選3日目でし!競技者の皆さん、エモーショナルなプレゼンテーションに大感動でしー!

ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)2026の東京予選は、2026年7月23日(木)から7月26日(日)までの4日間にわたり、東京都江戸川区の東京ベルエポック製菓調理専門学校にて開催されます。当記事は東京予選3日目の模様をお届けいたします。

東京予選2日目の模様はこちらをご覧ください。

東京予選3日目スケジュール(7/25)

競技順番開始予定時刻氏名所属
第1競技者公表なし菅原 友貴スターバックスジャパン株式会社
第2競技者公表なし伊東 和希株式会社サザコーヒーロースター
第3競技者公表なし姫野 大樹株式会社ネットタワー
第4競技者公表なし根本 豪太レックコレクティブ株式会社
第5競技者公表なし池田 奈央株式会社小川珈琲クリエイツ
第6競技者公表なし野澤 隆成猿田彦珈琲株式会社
第7競技者公表なし森原 脩一郎 株式会社Mountain Mover
第8競技者公表なし譲原 逸株式会社GLITCH
第9競技者公表なし安 優希株式会社サザコーヒーロースター

注目競技者のプレゼンテーション(東京予選3日目)

東京予選3日目のハイライトとして、latte map独自の視点で注目の競技者をピックアップし、そのプレゼンテーションの内容をご紹介します。

なおプレゼンテーションの内容につきましては、インスタライブ配信の音声を書き起こしたものをもとに構成しています。音声認識の精度により、聞き取りが難しい箇所があり、正確ではない可能性があります。予めご了承ください。

第5競技者 池田 奈央選手(株式会社小川珈琲クリエイツ)

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JBC2024準決勝進出の実績を持ち、現在OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町に勤務している池田選手。かつては栄養士として病院に勤務し、食の面から人々の健康を支えていました。しかし、過酷な現場で心が折れそうになったとき、自身を救ってくれたのは1杯のコーヒーだったそうです。

競技テーマは「一歩を踏み出す勇気が、新たな世界を広げる」。 提供順は、エスプレッソ、そしてミルクビバレッジです。

「現状を変えたいけれど、一歩を踏み出せない」——そんな自分を動かし、未来へ向かうエネルギーを与えてくれたのは、コーヒーの生き生きとした味わいだったと話します。

そして締めの句が印象的でした!

「かつては体に栄養を届けていた自分が、今は1杯のコーヒーで心にエネルギーを届けている。これこそが、バリスタという仕事の価値だと信じています」

1杯のコーヒーが前に進めるきっかけになるよう強いメッセージが込められたプレゼンテーションでした。

使用した豆

コーヒー①パナマ デボラ農園 ゲイシャ ウォッシュド ロット テロワール
  • 生産者ジャミソン氏が最も大切にしているのは「その土地本来の力を、ただ真っ直ぐに届けること」。今回使用したロットはその信念を象徴するものだとしてエスプレッソに使用
  • 標高1900mの過酷な環境、肥沃な土壌から栄養を吸い上げることで、力強くも透明感のある、その土地の生命力を映し出す味わいが生まれるとのこと
コーヒー②パナマ デボラ農園 ゲイシャ ナイトロジェンマセレーションナチュラル ロット ニルヴァーナ
  • 生産者ジャニソン氏は、最高の状態で収穫したチェリーだけに満足せず、未知のプロセスに挑戦。もし失敗すれば次の収穫まで1年待たなければならないというリスクを背負いながら、自分を信じて挑戦し続けたという
  • プロセスの詳細:半熟のチェリーを、窒素ガスで50時間ほど嫌気性発酵させることで、花のような完熟フレーバーを、全く別の爆発的な完熟フルーツフレーバーへと転換させるという。ミルクビバレッジに使用

抽出レシピ

エスプレッソ
  • 焙煎:トータル9分。序盤の温度上昇を緩やかにすることでえぐみを抑え、クリーンなカップを目指した
  • 抽出:粉19gで液量48g。クリーンさが最も際立つポイントとして設計
  • フレーバー:オレンジ、ネクタリン、オレンジブロッサム。ミディアムボディでシルキーなテクスチャー、心地よい紅茶(ティー)のような余韻
  • 提供方法:まずはクレマの確認のみ。飲むタイミングは合図があるまで待機。飲む前に大きく深呼吸をし、これまでコーヒーに心を動かされた瞬間を思い浮かべながら味わうよう案内。カップを揺らして空気を含ませ、フローラルな香りを高める演出。混ぜずにそのまま提供
ミルクビバレッジ
  • 本日の勇気ある選択として、競技会や日本のカフェでは扱われることの少ない低脂肪乳を使用。ストーンフルーツフレーバーのクラリティ(透明感)を高める狙い。さらに、そのフレーバーとシナジーするライスミルクとココナッツミルクを加え、ストロベリーとピーチの味わいを作り出した
  • レシピ:44gで抽出したエスプレッソ1ショットに、ミルクを加えて60gに仕上げた
  • フレーバー:ピーチ、ストロベリー、ミルクキャラメル
  • 提供方法:提供後はまず外観を確認してもらい、競技終了後に混ぜずにそのまま味わうよう案内

第6競技者 野澤 隆成選手(猿田彦珈琲株式会社)

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2025年6月、スイス・ジュネーブで開催された「ワールド ラテアート チャンピオンシップ2025(WLAC2025)」で世界2位を獲得した実績を持つ、ラテアートのスペシャリストです。

これまでラテアートにチャレンジし、描いた瞬間にお客様が笑顔になる喜びが原動力だったと話します。しかし、どれほど美しいラテアートを描いても、カップの中のコーヒーの味そのものは変わらず、お客様が飲んだ後の笑顔まで確かなものにはできないと感じるようになったそう。だからこそ、「コーヒーの味わいづくり」そのものにチャレンジしたいと考え、JBCへの出場を決めたとのこと。コーヒーの味わいづくりにチャレンジすることで、見た目だけでなく味わいの美味しさもお客様に正確に伝えると、スペシャルティコーヒーがより多くの人に親しまれるものになっていくと語ります。

プレゼンテーションはエスプレッソ→ミルクビバレッジの順で展開。

使用した豆

コーヒー①パナマ レリダ農園 ゲイシャ ウォッシュド
  • 標高1950m。朝は霧が立ち込め、日中は日差しが移ろう区画でチェリーがゆっくり成熟し、フレーバーと甘さを育むという 生産者は常にゲイシャの味わいづくりに挑戦しており、苗木の段階から「グリーンチップ」(良質な芽)と「ブロンズチップ」(そうでない芽)を選別することで農園全体の品質を高めている。さらに、この農園で収穫するコーヒーすべてをグリーンチップ品質にすることに挑戦しているという この結果、シトラスやストーンフルーツのフレーバーを持つコーヒーが生まれる。エスプレッソに使用
コーヒー②コロンビア エルディビソ農園 シドラ サーマルショックナチュラル
  • 生産者ネストル氏は、毎年革新的なプロセスに挑戦し続けている人物。バイオリアクターと呼ばれるステンレス製タンクを使い、12℃の環境で20時間の嫌気性発酵を行うことで、温度管理を徹底しながら狙って発酵をコントロールし、ストーンフルーツのような複雑な酸を引き出している。ミルクビバレッジに使用

抽出レシピ

エスプレッソ
  • カップ選び:口径の狭いカップはボディの重さを強調し、口径の広いカップはフレーバーをより感じやすい。本日は口径の広いピンク色のカップを使用し、フレーバーを引き立てつつ、色による視覚効果で甘みの印象を高めるバランス設計
  • 混ぜる回数:スプーンで10回混ぜることで液体を均一にし、ネーブルオレンジのフレーバーをより感じられるようにした(3回ではなく10回)
  • クールダウン:抽出後1分40秒クールダウンさせることで温度を下げ、甘さの印象を向上させ、ピーチのフレーバーを引き出す
  • レシピ:21.5gで52g抽出。シルキーなテクスチャーを実現
  • フレーバー:オレンジ、ネーブルオレンジ。ミディアムローボディで、アールグレイティーのような心地よい余韻でフィニッシュ
ミルクビバレッジ
  • ミルクは3種をブレンド:低温殺菌牛乳を87%、うち水分を50%抜いて濃縮し、ブレンドミルクの甘さと質感のベースを作る。そしてオーツミルクを12%で、穀物由来の甘みがコーヒーのストーンフルーツフレーバーと合わさり、ピーチのようなフレーバーを生み出す。さらにココナッツミルクを1%加え、わずかな配合ながら濃厚な脂質でドリンク全体のバランスを整える
  • レシピ:20.5gで30g抽出したエスプレッソに、ミルクを合わせて65gに仕上げる
  • 生産者ネストル氏の徹底した温度管理からヒントを得て、自身もスチームの温度計で数値化。感覚ではなく数値を用いることで、ミルクの質感を正確にコントロール。空気を含ませてから撹拌時間を最大化してテクスチャーを整え、52℃で正確に仕上げることで乳糖由来の甘さとトリュフチョコレートのようなフレーバーを引き出している
  • フレーバー:イエローピーチクリーム、バナナ、トリュフチョコレート。スムースなテクスチャー

第7競技者 森原 脩一郎選手(株式会社Mountain Mover)

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JBC初出場の森原選手。中国雲南省のスペシャルティコーヒーに特化したダイレクトトレード企業の株式会社Mountain Moverに所属し、両国の実店舗であるMMC(マウンテンムーバーカフェ)に勤務しています。

「コーヒーは自由だから面白い。」正解のない意識や1人1人違う感性があるからこそ、スペシャルティコーヒーに無限の可能性を感じている 一方で、SNSやAIによって世界中の情報を簡単に知れる時代だからこそ、誰かの答えがそのまま自分の答えになってしまうことを憂い、JBCに挑戦するかつての自身もそうだったと話します。

検証を重ねる中で、自分の手で抽出し、自分の目で確かめ、自分の舌で確認することの大切さを改めて実感し、その気づきを与えてくれたのが、本日使用するコーヒーだそうです。プレゼンテーションはエスプレッソ→ミルクビバレッジの順で展開。

使用した豆

パナマ アルティエリ農園 ゲイシャ ナチュラルドライファーメンテーション モストプロセス
  • 実際にアルティエリ農園を訪れ、すべてのプロセスを数値化して管理する妥協のない体制、とてつもない探究心にあふれた農園だったと振り返る。生産者が目の前のコーヒーに真摯に向き合い、「もっと良くできないか」と問い続ける姿勢を見て、自身も同じ姿勢でコーヒーと向き合いたいと感じたそう。エスプレッソに使用。

抽出レシピ

エスプレッソ
  • 冷たいポルタフィルターを使用することで、このコーヒーが持つオレンジや複雑なフレーバーを引き出す
  • フレーバー:ブラッドオレンジ、ダークチェリー、カカオ。ミディアムボディで、シルキーなテクスチャー
  • 提供:スプーンで10回かき混ぜてから提供。使用したスプーンは黒いカップに戻す
  • エスプレッソでは31日目のエイジングを使用し、複雑な味わいを引き出す
ミルクビバレッジ
  • ミルク:ライスミルクの上澄みのみを冷凍濃縮して50%にしたものを使用し、そこにココナッツオイルを加えている。1口目はキャラメルやヌガーのような甘さ、2口目はアカシアハニーのような味わいを感じられる設計
  • カップ:口径の狭いKIHARAカップを使用することで、カップ内にアロマがとどまり、1口目と2口目でミルクの味わいが変化する
  • 提供:1口目を飲む前にスプーンで5回かき混ぜ、2口目は競技終了後に味わうよう案内。温度によっても味わいが変化するとのこと。焙煎から抽出まですべて自身の手で行い、焙煎のトータルタイムはやや長めの12分前後に設定することで甘さとクリーンな味わいを引き立てた
  • ミルクビバレッジではエイジング期間を短くすることで、コーヒーの持つ味わいの輪郭をはっきりとさせ、ミルクと合わせる構成

総括(東京予選3日目)

3日目もコーヒーの産地はパナマ・コロンビアが中心。

プロセス面では、発酵プロセスのトレンドが継続。パイナップルやバナナなどの果実、乳酸菌、酵母の混合液を加えて発酵をコントロールするカルチャリングや多重プロセスなど、革新的な精製方法を取り入れていました。

ミルクビバレッジにおいては、数あるプラントミルクの中から麹ミルクを採用し、ラクトースフリーミルクと合わせいちごチョコレートのような味わいに仕上げているのも印象的でした。

さらにエスプレッソの抽出においては、ポルタフィルターを冷やすことでコンプレックスな味わいにする工夫や、グラインダーのRPMを低く設定しスローフィードで、微粉の発生量を極限まで抑え、コーヒー本来のクリーンな甘さを最大限に引き出すアプローチを実行するなど、細部にまでこだわった抽出も光りました。